平成20年度 名古屋市情報教育研究会

研究主題

「見つける楽しさ,わかる喜び,そしてあふれる感動」
―確かな学力と豊かな感性をはぐくむ情報教育―


研究主題

  情報技術の発達によってもたらされた知識量の急激な増大や既存の知識の大幅な見直しなど,激しく変化する今日の社会に生きる子どもたちにとって,それらの変化に主体的,創造的に対応する資質や能力をはぐくむことが重要である。
  3年間継続して行う初年度の研究成果として,学習の中で子どもたちが抱いた「なぜだろう?」という疑問が,「もっと調べたい!」「もっと学びたい!」という次の段階への学習意欲のベースとなることで強い興味・関心に支えられた学習を続けることができ「わかる喜び」や「あふれる感動」へつなげていくことができた。
  また,“確かな学力”を育てるための具体的な学習内容としては,つかむ,あつめる,まとめる,つたえる,ふりかえる,という学習ステップをつくり,情報活用の実践力を育てた。子どもたちが身につけた“確かな学力”は学ぶ喜びや達成感につながり,再び“豊かな感性”へとつながっていく。そしてこれらの感動が新しい学びの原動力となり,“確かな学力”へ結びつけることができた。
  しかし、この過程で,子どもたちの活動を主体的にするほど,今日的課題である情報モラル教育は切り離せないものとして浮上してきた。
  そこで,情報活用の場における適切な判断をする力を養えば,実生活でも役立つ情報活用能力を育てることができ,“確かな学力”と“豊かな感性”をはぐくむことができると考え,2年目以降の研究部では“情報モラル”を意識して情報活用ができる子どもたちを育てるべく,“情報モラル”を育てる授業づくりに取り組んだ。
  まず,カリキュラム研究部が“情報モラル”を育てる授業の仮想指導案を作成し,次に,実践研究部が事前検討し,それを実践し,よりよい授業になるよう修正をした。情報モラルの育成を並行して行うことで,真の情報活用能力を育成して“確かな学力”と“豊かな感性”をはぐくむことを目指した。