本年度は,教育効果を上げるために,誰(教師もしくは子ども)が,どの場面で,どのICT機器を活用するかを考えて実践研究に取り組んだ。
 授業の計画段階において,ICTを教師が活用するか子どもが活用するかを決め,具体的な活用場面を考えた。その際,学習のねらいを意識し,ICTの特性がねらいを達成するために有効な手段となるかを考えた。これらを踏まえ,以下のような学習活動を実践したことで,高い学習効果を確認することができた。

【学習活動の一例】
@ 教師が活用する場面
学年 教科等 ICT 活用場面
小学2年 国語 電子黒板 ・ 新出漢字の読み方や使い方,画数を理解させるために,電子黒板を活用して,新出漢字を指導するポイントを書き込む。 
特別支援 国語 電子黒板 ・ スピーチの題材を整理させるために,電子黒板を活用して,場面ごとに想起してほしい内容を写真に書き込む。

A 子どもが活用する場面
学年 教科等 ICT 活用場面
小学2年 生活 電子黒板 ・ 町探検で発見してきたことを友達に伝えるために,電子黒板を活用して,記録写真の見せたい部分を拡大しながら発表をする。
小学6年 特活 コンピュータ ・ 心に響くメッセージを友達に伝えるために,コンピュータを活用して,デジタルカメラで撮影した写真を加工し,自分の思いを表現する。 
小学6年 総合 コンピュータ ・ 修学旅行の思い出を友達に伝えるために,コンピュータを活用して,デジタルカメラで撮影した写真を使い,新聞の形式でまとめる。 
小学6年 総合 大型テレビ
プロジェクタ
・ 修学旅行で体験したことを保護者に伝えるために,大型テレビやプロジェクタを活用して,デジタルカメラで撮影した写真を拡大提示しながら発表する。
特別支援 国語 電子黒板 ・ 学習活動で感じたことを友達に伝えるために,電子黒板を活用して,写真に自分の思いを書き加えながら発表する。

 今後は,教師だけでなく,子どもがICTを活用して高い学習効果を得られる授業実践の在り方について追究し,さらに実践を充実させていくことが求められる。



<ICT活用研究部>
森  昭則 林   一真 丸山 和也 堤   信二
太田  甚 小川 拓也 堀井 克也