■平成29年度 研究部■
 
子どもたちの学びを深める情報教育
−主体的・対話的な学びを重視した授業を通して−
 
 新学習指導要領では、「一人一人の児童・生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる。(前文)」とあります。そして、そういった子どもを育成するために、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を課題としてあげています。
 本研究会は、昨年度までの3年間、「自ら考え、自ら学び、たくましく生きる力を育む情報教育」という研究主題のもと、現行学習指導要領が目指す「生きる力」の育成、とりわけ、子どもたちの情報活用能力の育成について取り組んできました。特に、昨年度の研究では、多様な相手と対話したり、協働したりする情報の交流を通して、自分の考えを広げることのできる子どもの育成に取り組み、成果を得ることができました。
 このような今日的課題と研究成果を踏まえ、本年度の研究主題「子どもたちの学びを深める情報教育」を設定し、子どもたちの情報活用能力の育成に、引き続き取り組みました。本年度は、これまでの学びや経験、収集した情報を生かして問題解決に取り組む主体的な学びや、子ども同士が情報を双方向にやり取りすることで、複数の情報を結び付けて新たな意味を見出したり、自分の考えを深めたりすることができるような対話的な学びを重視しました。