■平成29年度 研究部■
 
研究のまとめ
 
 研究主題「子どもたちの学びを深める情報教育」を達成するために、子どもたちの情報活用能力を育む授業づくりに取り組んできました。本年度は、特に、子ども同士が双方向に情報をやり取りすることで、自分の考えを深めることができるような対話的な学びを重視して、研究を進めてきました。
 
 
(実践の一例)       
・ 修学旅行で実際に見学や体験をして得た情報をまとめた。そして、同じ場所を調べた友達とグループを作り、意見交流を通して新しい考えを取り入れたり、考えを共有したりしたことで、自分の考えを深め、授業参観で保護者に伝えることができた。
 
・ 学区探検で調べたことを基に、自分の考えた学区の方面ごとの特徴をカードに書き、黒板に貼らせた。たくさん意見が出たものが、誰が見ても大事な特徴であることに気付くことができた。また、少ない意見の中にも特徴となるものはないかを問い掛けることで、自分の考えを深め、学区の特徴を捉えることができた。
 
・ SNSでのコミュニケーションについて自分の意見を付箋紙に書いて画用紙に貼り、その意見に対する受け答えを線で結びながら意見交流した。話し合いの流れを付箋紙を使い、明確にしたことで、意見の振り返りが容易となった。その結果、自分の考えが深まり、SNSでのコミュニケーションについて見つめ直すことができた。
 
 
 自分や友達の考えを可視化して意見交流したことで、考えの流れを分かりやすくしたり、比較しやすくしたりしました。このような対話的な学びを行ったことで、子どもたちが考えを深めることができました。
 
 各実践は、誰でも簡単に取り組めることを意識して行ってきました。子どもたちの情報活用能力の育成に向け、紹介した授業実践を、各学校で取り組む際の参考にしていただきたいと思います。
 
 
<研究部>
 ◎濱嶋伸介  稲葉敦志  望月武  堤信二