■平成30年度 研究部■
 
子どもたちの学びを深める情報教育
−主体的・対話的な学びを支える情報活用能力の育成−
 
 新学習指導要領では、「一人一人の児童・生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる。(前文)」とある。そして、そういった子どもを育成するために、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を課題として挙げている。
 そのような今日的課題を踏まえ、昨年度、研究主題を上記のように設定し、その研究主題を達成するために、サブテーマを「主体的・対話的な学びを重視した授業を通して」とし、研究を進めてきた。特に、子ども同士が情報を双方向にやり取りすることで、自分の考えを深めることができるような対話的な学びを重視して研究を進め、新学習指導要領で示されている主体的・対話的で深い学びを意識した研究を行うことができた。しかし、主体的・対話的な一連の流れに沿って学習に取り組ませたが、学びが十分に深まらなかったという課題が残った。これは、対話的な学びを進める中で基盤となる情報活用能力が十分に育っていなかったからだと考える。
 そこで、今年度は思考力・判断力・表現力の伸長に主眼を置き、主体的・対話的な学びを支える情報活用能力を高める授業づくりやICT活用についての研究を深めることで、テーマに迫った。