■令和元年度 研究部■
 
子どもたちの学びを深める情報教育
−主体的・対話的な学びを支える情報活用能力の育成−
 
 新学習指導要領では、情報活用能力を「学習の基盤となる資質・能力」と位置付け、教科横断的な視点に立って育成していくことや、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育を充実していくこと等が明記されている。また、文部科学省は、
Society4.0(情報社会)に続く新たなSociety5.0(超スマート社会)について、
「Society5.0に向けた人材育成〜社会が変わる、学びが変わる〜」を公表した。その中で、「Society5.0を見据え、基礎的読解力、数学的思考力などの基盤的な学力や情報活用能力を、すべての児童生徒が習得できるよう、新学習指導要領の着実な実施が必要である。」と述べている。今後の学校教育では、これまで以上に情報活用能力の育成やICTを活用した質の高い授業が求められるようになると考える。
 このような状況の中、本研究会では、昨年度から研究主題を「子どもたちの学びを深める情報教育」と設定し、研究主題を達成するために、「主体的・対話的な学びを支える情報活用能力の育成」をサブテーマに据えて研究を進めてきた。複数の情報を比較したり関連付けたりすることに重点を置き、様々な手法を活用して対話を促進することで、子どもたちの学びを深める実践を積み重ね、大きな成果を得ることができた。
 本年度は、昨年度の成果を生かし、情報活用能力と各教科等との関連をカリキュラム・マネジメントの考えに基づいて研究を進めるとともに、来年度から小学校で必修化されるプログラミング教育に関する指導の在り方についても研究を行っていくことで、テーマに迫った。